- Date: Thu 27 02 ,2014
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里山資本主義

今週は道外出張が多いので飛行機に乗ってる間に読む本を買いました。
既に読み終えつつあるのが「里山資本主義」。
藻谷浩介+NHK広島取材班。
テーマの割に派手な表紙なので一瞬買いたくない気がしましたが、内容は私にとって大変共感できるものでした。
今までの資本主義と同時にお金では計れない価値を基準とした循環をサブシステムとして社会の中で回して行こうという呼びかけです。
ペレット産業を核としたエネルギー自給をはかり、高い一人当たりGDPを実現しているオーストリア。
岡山県真庭市の銘建工業という建築材メーカーが木くずを燃やすバイオマス発電をしている事例。
過疎の島に住み着いた若者が始めたジャム屋さん他、新しい一次産品加工業。
スウェーデン発「懐かしい未来」、マンハッタン発「ニューノーマル」と言う考え方。
本当の幸せ、本当の安心、本当の安定を考えた時に化石燃料に頼ってては心もとない、金だけに頼ってて大丈夫?と言う視点です。
新しい考えを打ち出してるわけではないのですが、そういった考えでいろんな人や町が既に動き始めてるよ!そろそろ社会全体でそういった先進事例に学び変わって行くべきじゃない?と言う提案だと思います。
辻野建設工業が1997年に当別田園住宅プロジェクトを始めた時に考えたサブタイトルが「里山のアトリエ」でした。
そもそも北海道には里山と言う観念がない、里山は本州の江戸時代なような古くから山と関わってきた村の発想で、厳しい冬があり移住後の生活に追われていた道民には里山と言う感覚がないのです。
しかし、山はいっぱいあるし山菜も豊富、そもそもは里山があった地域から移住してきた日本人としてのDNAを呼び覚ませば良いのです。
当別田園住宅はその実践地として少しずつ家が増えコミュニティが育ってきました。
それでも薪の自給が課題ですし、同じ町民でも本町市街地住民の暮らしは旧資本主義依存型です。
やるべきことがたくさんあると思います。
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