社長のブログ

北海道当別町にある辻野グループの社長ブログです。

 
2
3
10
11
16
21
25
26
27
28
29
30
31
10


競争社会アメリカ

カリフォルニア農家視察3日目。

サンフランシスコから南へくだり野菜産地であるサリナスへ移動。
途中、ハイウェイでシリコンバレーを通過するがマイクロソフトやインテルの社屋は森の中に隠れて見えない。
シリコンバレーはスタンフォード大学の知、サンフランシスコ企業の資金、行政の支援がうまく絡み合い、ものすごく高収益の企業が集積する。
どの大学のどの学部かで年収が違うが、即戦力のある新卒は初任給で1000万円近くもらえるとか。
特にハイテクやビジネス系の卒業者の年収は高い。

さて農地の価格はカリフォルニア少し南で10万円/反くらい。
投資額が多すぎて誰でも彼でも農家にはなれない。
農家は社会的地位が高く引退後農家のマネをする金持ちが多い。

一方、小売業界はと言うと厳しい競争が繰り広げられている。中には仕入れと売価が一緒のスーパーも。
その企業はどうやって儲けているかと言うと会員制の会費で儲けている。
顧客分析が進んでいて顧客を3~5段階に分け、一元客の単価は高く、常連客の単価は安い個別識別販売をする「セイフウェイ」と言うスーパーがある。
そのスーパーではレジを通すと顧客を認識し、同じ商品でも顧客によって単価が変わると言う。

シリコンバレーを過ぎた辺りの農地ではブルーベリー、ワイルドベリー、ラズベリーの生産が伸びてる。

サリナスはアメリカのレタスの7割、イチゴの3割を生産。


レタスの日本への輸出はあまりないよう。
中国へのイチゴ輸出は増えてる。
レタスの品質はアメリカのほうが日本よりずっと良い。葉の数や密度が日本のレタスの倍はある。
しかし虫の検査がとても厳しいので日本への輸出はない。
サリナス平野は全体で70000haの冠水施設付き農地である。良い土と穏やかな気候条件。
レタスやイチゴの収穫は4月~11月までびっしりその間とても忙しい。
その後産地は12月~3月にアリゾナ州やメキシコに移動。
サリナス人口約15万人がほとんど農業関連で働く。
レタス、イチゴの他にはブロッコリー、カリフラワー、ほうれん草、セロリなどを生産。
サリナスは農地の80万円/反。
今回訪問した「ザ・ファーム」の農場の収穫チームは20人。メキシコ系の季節労働者。



8ヶ月間、1箱24個入りを2000箱/日。労働時間は8~9時間/。賃金は一日100ドル。作業内容で単価違う。
農場の面積は70haと小さいほう。CSAと言う消費者参加型でオーガニック中心のニッチな販売を行っている。
プロデューススタンドと言うショップや学校など非農家への教育ファーム活動を行っている。ショップ販売の30%が自家生産。その他は他の地域から仕入れ。
70%がオーガニック。有機で美味しいプラムはない。

歴史は変わる。この辺は昔はビート工場だった。
ザ・ファームはCCOFと言う有機認証を受けている。


経営方針はキリスト教的思想に裏打ちされている。


有機の肥料は緑肥、鶏糞、魚、大豆、海藻、食品残渣。
ノードックス、クレバー、ダイペルなど多くの会社が新しい有機肥料や有機農薬を開発して来ている。
業者から買った有機の液肥を井戸水散水に入れ散布。


五つ星てんとう虫は害虫。しかし五つ星てんとう虫を食べる七つ星てんとう虫は益虫。
有機農業では七つ星てんとう虫のような益虫を保つことが大事。益虫を生息させるために益虫の好きな雑草を意図的に植える。
カリフォルニアには農協が少ない。
サンキストはもともと農協でうまく行ったほう。アーモンド、干しぶどうで組合的な組織はあるが職員は能力給。農協職員はエリートで販売をバンバンやらないと交代させられる。

食事後日本人園芸農家を視察。
森さんとおっしゃる一代で売り上げ1億の会社を作った起業家を訪問。




戦後、鹿児島からサリナスに移住し花の一大産地を形成した日本人はコロンビアの花生産者に競争で敗れ今はほとんどいなくなってしまった。

ニューヨークまで3日間かけて野菜を運ぶ長距離トラックは運転席の後ろに寝室が付いていて2人が交代でややノンストップで走るそう。

今日の視察では変化に対応して来た農家の姿をかいまみました。
また、変化についていけずにいなくなった農家の話も聞いた。

今日の学び。
アメリカでは時代の変化が企業経営を激しく直撃し、その競争や生き残りにみんな必死になって食らいついている感じである。
だから敗者に対して尊敬の念があり、それ以上に成功に対する衝動が強い。
スポンサーサイト


Comments

Leave a Comment


Body

プロフィール

Shacho

  • Author:Shacho
  • プロフィール
    氏名:辻野 浩
    辻野建設工業(株)他関連会社4社 代表取締役
    生年月日:昭和36年10月29日
    連絡先:0133-23-2408(会社代表)
    住所(会社):北海道石狩郡当別町末広380番地
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
 
ブログ内検索