社長のブログ

北海道当別町にある辻野グループの社長ブログです。

 
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レクサンド訪問記総集編

2012年9月5日から12日までレクサンド市をメインにスウェーデン王国を訪問しました。
25周年姉妹都市交流事業です。その間、フェイスブックで記録を書いてきましたが、帰国を機に一つにまとめてみました。

1日目
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今日から9月12日まで当別町の姉妹都市スウェーデン レクサンド市に行って来ます。
姉妹都市交流25周年の記念事業です。5時に壮行式がおこなわれました。 総勢38名の旅行団です。

2日目
24時間かけてスウェーデンストックホルム アーランダ空港に到着。ホテル内のレストランで夕食を兼ねて安着乾杯。ホテルはとなりです。今日はこれからレクサンドに向かいます。
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3日目
スウェーデンのバスから眺める景色。森や畑の中にポツポツと住宅があります。
まさにスウェーデンハウスです。みんな家のまわりをきれいにしています。
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丁度、今、畑は小麦の収穫期のようです。当別でも見ることのできるコンバインが稼働しています。 その他目立つ作物はナタネです。これから収穫期のようです。
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昼食時、トイレのお国柄違い観察を実施しました。
昔、大学の同期でそんな卒論を書いた人もおりましたが。
1:男子便所に個室が多い。
2:手拭き用の紙巻き機がセンサー自動で紙が出てくる。
全般的な印象ではどなたかが言っていましたがトイレのきれいさは日本が勝っている。
トイレ

レクサンド市に到着。
バスを市庁舎近くに止め、約40名が200m程歩いて市庁舎の中に入りました。玄関前にて多数の市民の方々に出迎えて頂きました。
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中には懐かしい方の顔も。
10数年前に子供だった子の赤ちゃんがいたりして、時が経ったことを思い知りました。
その後は議会議場で歓迎セレモニーがおこなわれました。

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庁舎の建物としての印象は日本のだだっ広くて片付いていない役所と違い、こぎれいな民間オフィスという感じです。
夜はスウェーデンレクサンド市内、レクサンド高校生による夕食会に参加。

レクサンド高校は音楽、手工芸そして食事(作ることとサービスすること)に特化するコースがあり、昨日のディナーはすべて高校生が作って配膳してくれました。
たまたま私、出発前の月曜に三重県で高校生レストランを仕掛けた人とお会いする機会がありましたが、こちらでもランチを高校生が一般市民に販売しているようです。
私は昔から面識がある元市長のダニエルスさんと隣り合わせでしたが、あいかわらず、元気があってユーモアのある方でした。
ダニエルス
冒頭、音楽専攻の高校生によるミニコンサートがあり、その後はいろいろな人とのご挨拶があり、お食事となりました。
さて、今回の私達の受け入れプログラムはレーナさんという市職員に任されているようです。彼女はこの役割を大変だ、というよりは楽しみたいと言っています。

4日目
「レクサンド恐るべし。 この事は後で。」

われわれが泊まったダレカリアホテルから望むシリアン湖。
いつか子供たちにもこの景色を見せたいと思います。

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ホテルを後にし、まず、レクサンド訪問団は昨日は企業、教育、福祉、農業の四班に別れてそれぞれ視察をおこないました。私は企業訪問グループでした。
スウェーデンハウスの窓と壁パネルを作っているトーモクヒュースとクネッケブレッドという硬いパンを作っているレクサンドパンを視察。
それぞれとても興味深い内容でした。
皆さん、あまりにもいろいろ質問をしたので時間が足りなくなりました。

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午後は陶芸家等を育成する国民学校で登り窯の開釜式と食後のお茶会を実施。
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その後はアイスホッケー場のロビーにて小規模ではありますが日本と関連のある企業の展示会を視察しました。

ここで時間が余ったので、起業学校を視察する事になりました。
この学校がすごい!と思ったのです。

この学校は例えて言うと小さいベンチャー起業家を養成する市立専門学校で、2000年の開校です。生徒数は120名でスウェーデン各地から生徒が来ます。
先生はいなくて、指導者がいます。学生達はそれぞれ自分で自分の課題を立ててそれに向かって自分で学習します。
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ここは24時間開いている学校です。
指導者は講師を選定したり、研修生を受け入れる企業との調整を行っているようです。
生徒達と話しましたが、極めて目的意識が明確でモチベーションが高く、この学校の設立趣旨がそっくりそのまま生徒達に伝わっている感じです。
段々、レクサンド市の戦略の一つが見えて来ました。

つまり若者の育成です。

前に見たレクサンド高校、芸術家を育成する国民学校、そしてこの起業学校を結びつけ見えてくるものは若者育成戦略です。
私達はスウェーデンと言うと福祉ばかりに目を取られがちですが、福祉の分野で日本よりかなり進んでいる事は当然勿論、レクサンド市は20年前くらいからその次の課題を若者育成に定めて力を注いで来たのです。
当別はすごい町と姉妹都市交流をしているもんだと改めてというか、始めて認識したところです。

夕方はアイスホッケー場の会議室にて10名弱の地元企業家と懇談。
多くはロビーで展示会に出展している家具や木材、テキスタイルを製造販売している方達でした。懇談時間が1時間しかなかったので、懇談はお互いの事業内容紹介とどうやって日本に自社製品を売り込むか?という現実的話題の入口程度の内容でした。 突っ込んで話しをするには時間が足りませんでした。
この事はおそらく姉妹都市交流の次なる課題となって引き継がれて行くのではないでしょうか?

懇談後はアイスホッケー観戦を兼ねた夕食会が用意されていました。
アイスホッケー

全てのスケジュールが終了しホテルに戻ったのが午後9時過ぎ。

盛りだくさんな一日でしたが、まだもう少し、ありました。

部屋に一旦入った後に商工会茂又君とホテルのバーで軽く一杯やることにしたところ、先にスウェーデンハウス社員のステファンが飲んでいたのでここでまた、いろいろと日本・スウェーデン論をしました。
スウェーデンの徴兵制度や国際取引における企業トップの対応の仕方等、とても興味深い話をステファンから聞く事ができました。
ということで、12時前に部屋に戻りました。

今日はいろいろと考えさせられたなー。

5日目
メインイベントの日、午前の部。
今日もシリアン湖は美しい。
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日本庭園に隣接する芝生広場に当別から贈った桜を25本植樹。
日本庭園もそうですが、ここは教会の敷地内だそうです。
植樹

ある日、議長のニー・ゴードさんが牧師さんのところへ突然やってきて、桜を植えるための土地を貸してくれ、と。
牧師さんは驚いたけれど快く了解したそうです。

ニー・ゴード議長はどんな場面でもほぼ必ず「がんばれ!」と大きな声で言いますが、時々、絶妙なタイミングで「わかりました!」とか言うものですから、私達を含めてその場にいる人達を笑わせてくれます。

いつも冗談めいているそんなニー・ゴードさんですが、実はこの人こそ当別とレクサンドの姉妹都市交流のキーマンの1人なんだそうです。

彼は当別との交流に非常に力を入れていて、レクサンド側の方々を強力に引っ張っていると聞きました。
植樹の後はちょっとしたアトラクション。在ストックホルム日本人女性コーラスグループ「桜コーラス」による合唱披露。
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その後、橋のたもとにある25周年式典会場へ移動。
ここでは渡辺大使やダーラナ州知事のご挨拶、子供たち、日本人や地元のグループによるコーラスの披露がありました。
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ところでダーラナ州知事は女性です。

レクサンド市長も女性ですし、高校の校長先生や専門学校の責任者も女性。
日本でいういわゆる偉い人が、ほとんど女性であるのに比べると当別はもう少しそれを見習わなければならない気がします。

ということで午後の部は次に続きます。

「レクサンド滞在3日目午後の部」

「なぜ姉妹都市交流は25年続いたか?」

さて、記念式典の後はホテルで少し休んでから教会へと向かいました。
こちらでは約1時間、ミサと合わせて民族衣装のお披露目がありました。
その場で日本語の説明がなかったので後で聞きますと、夏至祭など季節の行事や結婚式やお葬式毎で民族衣装のデザインが違っていて、それらがお披露目されていたそうです。

ミサの後、我々はハッピを羽織り、手に旗や提灯を持って楽団に続いて行進を行いました。
商店街には私たちを歓迎するポスターがたくさん貼ってありました。
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この日はカルチャーナイトトというイベントが開かれ、あちこちでパフォーマンスや路上アート、イルミネーション、グッズ販売、コンサートが催されていました。
今回、カルチャーナイトの一つのテーマは「日本」であったようで、柔術、コスプレ、お茶、日の丸が色んな形で表現されていました。
これは日本のお化けを現しているか?というパフォーマンスもありました。
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カルチャーナイト会場を後にし、我々は25周年記念晩餐会会場であるモスコーゲンホテルレストランホールに入り、例によってニー・ゴード議長の「がんばれ!」コールによってレクサンド最後の宴は始まりました。

晩餐会には隣町の市長さんも同席していましたが、ちなみに隣町の市長さんも女性です。
隣町の市長さんを始め、宴の挨拶やスピーチの中で触れられた事はよく25年も続いたものだということです。

その理由の一つはレクサンド側ではニーゴード議長やダニエルス元市長、当別側では泉亭町長など交流推進積極派の方々の存在が大きかったと思います。

ただ、現実的な要因はトーモクヒュースの存在が大きいのです。
今回の一連の記念行事の実施に関しても登窯の製作、桜の木の輸送、地元家具屋さん日本進出への支援など、姉妹都市交流に対して陰日向でいろんな支援をしてきたことが特にレクサンド側から高く評価されていることが、よくわかりました。

一方、まだあまり目に見えるまでにはいたってませんが、この25年の間に生まれた数々の市民交流がその底力を発揮する日が訪れると思います。

今後の姉妹都市交流では「小さくて多様なビジネス交流」、「草の根市民交流」、「次世代育成」の占める役割が高まると思います。


6日目
「さよならレクサンド」

レクサンド滞在最終日。
我々はシリアン湖畔周辺観光組とパークゴルフ組の二班に分かれ、私は観光組になりました。

訪れたのは二カ所。
最初はJOBS(ヨブス)という染物工房。
ヨブス

職人がてまひまかけて色付けした織物、カーテン、ランプシェード等を製造販売しています。
こじんまりしたショップを併設しています。
若奥さんからひとしきり説明を聞いて買物をしたい衝動がみんなに起こったのか、かなりの方がお土産を買ったようです。
なぜか我々の仲間が包装とお金の受け取りのためにレジに入って手伝ったのでした。

二カ所目は自然博物館。
シリアン湖周辺に生息する野生動物やこの辺の地学的な成り立ちについて学びました。
博物館

コーヒータイムに今回、レクサンド側の企画責任者のレーナとお話をし、早速、フェイスブック友達になりました。
彼女は今回、献身的に私達のお世話をしてくれ、とても感謝しています。
レーナ

この日の昼食はとてもセンスの良い湖畔のレストラン。
地元の食材を使っているとのことですが、ヘラジカや大鹿、熊などのハムが出てきました。聞きますとテーブルに敷いてある剥製熊そのものが熊ハム原料だそうです。
熊

その後、パークゴルフ組と合流し、東屋贈呈式の後、グスタフバーサ号にて船上お別れパーティ。
パークゴルフ場。
パークゴルフ

船を降りるとホストファミリーやそれぞれ親しいレクサンドの人々が帰りのバスに乗り込む私達を見送りに大勢、集まっていました。

この人達とのお付き合いは世代を越えたものになると思いました。
私は元市長、ベッテルの下の娘さんと17年ぶりに再開しました、彼女は今、レクサンドの保育園で働いているそうです。
明日は一日ストックホルムですというと、あそこは大きな町です。
その言葉の中にレクサンドは大きな町とは違うので…みたいなニュアンスを感じました。
今後、続くであろうお付き合いはお互いに小さな町でのそんな身の丈にあったスタンスなんでしょう。
ダニエルス家族

7日目
終わった。そして次の時代へ。

朝早く当別町長とストックホルム郊外、シルバーダールというお墓にお参りに行きました。
その方は今まで姉妹都市交流に関してとてもご尽力され、昨年、亡くなったのでした。
森の中のお墓でその方の思いに心を馳せ、静かに手を合わせました。
シルバーダール

さて、その後、タクシーでスウェーデン日本大使館を訪ねる事になっていたのですが、ここでちょっとしたトラブル発生。

出かける直前、事務局に日本大使館へ行く段取りは大丈夫なの?と聞いたらばっちりですと言っていたのですっかり安心していたのですが、タクシーの運ちゃんが車を停めたのはなんと中国大使館前。
ここじゃない!ということであわてて日本大使館へ向かう。
少し遅れはしたが、なんとか懇談会に間に合う事ができました。

その後、ストックホルム市内を観光し、夕食は大使公邸にまねかれました。
ストックホルム①

ストックホルム②

大使公邸なぞなかなか行けるものではないのですが、今回は当別町の公式訪問団という事でこういった機会に恵まれました。

会場には数名の若い書記官がおり伺いますと、国交省や厚労省から出向しているそうです。
一回きりの面会で限界はありますが、こういった方々と知り合いになる事は当別町にとってプラスだと思います。

大使公邸は実際に大使がお住まいになっている住宅ですが、ダンスホールとも思えるような立派な部屋がありそこで焼きそばや寿司、串カツなど日本食をご馳走になりました。
大使公邸

今回の公式訪問団の行事の全てのはこれで終わりです。

何人かの方に感想を伺いましたが、ほとんどがとても良かった、感動した、というものでした。
問題はこれからですが、スウェーデンに二年間住んでいる若い書記官に日本とスウェーデンとの関係はどうあるべきかを伺ったら「色んなアイデアを考えているが、どれもハードルがあり今のところこれはいけるというものはない」とおっしゃっていました。
とても率直な意見だと思いました。

私達当別町は小さい町で行政も議員、企業、教育関係者、一般町民はとても近い存在です。
だからこそ共通の価値観を作り上げやすいという良さがあるわけで、そこにハードルを下げるパワーがあると思います。

次の時代はどうするか?という大きなテーマに今回、参加した皆さんは気付いると思います。

ここからは私達の行動力が試される段階へと入って行くのだと思います。

到着日
午後4時過ぎに当別町総合体育館に到着。
派手な出迎えにびっくり。これじゃ英雄じやない?
そんなに活躍したわけじゃないんだけども。
でもこれも当別人の人間味、温かさかと、故郷の良さを実感しました。
帰国

以上、長くなりましたがスウェーデンレクサンド市訪問の報告を書いてみました。
まだまだいろんな出来事がありましたし、他の人たちの話を聞くと私と全然別な体験をしていたり、同じ体験でも受け止め方が違っていたりと、様々だと思います。

一部の人たちとは早い内に一度集まって振り返りをしたいね・・・と話し合っています。
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プロフィール

Shacho

  • Author:Shacho
  • プロフィール
    氏名:辻野 浩
    辻野建設工業(株)他関連会社4社 代表取締役
    生年月日:昭和36年10月29日
    連絡先:0133-23-2408(会社代表)
    住所(会社):北海道石狩郡当別町末広380番地
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