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社長のブログ

北海道当別町にある辻野グループの社長ブログです。

 
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学校校舎を役場にした事例研究

現在、当別小学校と中学校を一体化する計画が進んでますが、空いた小学校校舎のあり方が問われます。

先日は東川町の日本語学校を視察しましたが、そんな使い方も良いと思います。

今回は空き校舎を役場庁舎にしてはどうかと言う案です。
その事例を見に福島県に来ました。
福島県に2つある事例です。

まず西会津町。

西会津町は人口6000人。
かつては2万人ほどいたそうです。

当別と同じく小学校を新しく建てたので、同時進行で空き校舎活用を検討しました。

ちなみに現在、中学校と小学校は並んで立ってますが、別校舎です。

中学校↓


小学校↓


認定こども園↓


役場庁舎建て替え案もあったそうですが、空き校舎活用となりました(今年7月から共用開始)。
新しい庁舎↓。


総工費10億円。
ペレット暖房と太陽光発電込みです。
もともとの校舎にはピーク時で600人弱が通ってたようです。
教室をぶち抜いて、各課を配置してます。


抜けない壁もあります。
外壁は改修してなくて、耐震改修は小学校時代に終えてます。
廊下をそのままいかしてますが、意外とオープンでない設計で、ちょっと閉塞感を感じました。


総務や住民課はオープンなんで、全部そうだったら良いのになと思いました。


暖房効率を考えると仕切った方が良いのでしょうが。
仕切ってある分、静かと言うか隣の課の電話や話し声が聞こえなくて仕事に集中できるかもしれません。

気になってた議場ですが、元の図書室でした。天井は高くありません。議員の数は14名。基本、傍聴人はいないそうです。


ちょっと狭いですが、行政者と議員が向かい合ってます。
テーブルは動かせてレイアウトは変えることができます。
町営ケーブルテレビ局があり、ライブ放送で議会を見れます。

町の職員は全部で123人。この建物内には106人が働いてて、あとは公民館や認定こども園近くの出先建物にいます。
体育館は体育館のまま町民解放してますが、用途は役場とは別です。


新築で建てるよりは使い勝手は悪そうですが、今までの庁舎がボロかったので職員は喜んでるようです。
かつての庁舎↓


一番のネックはどこにどの部署があるか町民にわかりづらいという事。
モニターや案内図はありますが、後からいろいろ手作りで配置図を追加したりしてました。


壁の色分けや床矢印、見やすいサインなどを工夫すればよかったかもしれません。

次に訪れたのが平田村役場庁舎。
こちらは西会津より早く、平成27年9月開庁。


閉校となった永田小学校を平成25年までは統合中学校として使う予定だったのが敷地が土砂災害警戒区域(黄色)に指定されてたので住民から反対運動が起き、計画が頓挫。


役場若手職員からなるふるさとづくり推進プロジェクト会議が議論を進めて役場庁舎としての活用を提案。
急ピッチで計画が進みました。
総務課の方がたった1人で訪れた民間人の私のために資料を作ってくれてました(感謝)。↓


学校跡地活用は政治的な力学が決定要因になる事を感じました(おそらく当別もそうでしょう)。
人口は6000人という事で西会津と変わりませんが、職員は60人くらい。
一階の玄関ホールは開放的↓。



建物はRCの2階建て。小学校時代は耐震工事なし。今回の改修工事でブレスと耐震スリットを入れました。予定外は天井をバラした時に見つかったスラブのクラック。樹脂注入するのに追加工事が発生。

教室同士の間仕切り壁はさほど取っ払ってなく、ところどころ、ドアを入れてます。
エレベーターは増設。

暖冷房や換気ダクトを通すのに天井を下げふところ確保。


排煙や24時間換気の関係で大がかりな集中換気となってます。


もともとの図面があったのとコア抜による現状把握で耐震設計。

全体的にしつらえが上品でリノベーションしたという陳腐感はあまり感じませんでした。


床のカーペットやカーテン、ブラインド、色調や家具などの選択もイメージに大いに影響します。
リノベーションが成功する鍵は「デザイン」であると思いました。

こちらでも議場はどうなってるか?という事ですが、音楽室を改修しました。


天井はさほど高くなく、部屋を縦づかいにし、それなりに傍聴席を確保(30席)。


総工費は4億円ちょっととの事ですが、積立や単年予算で工面しました。
新築だと3倍はするでしょう。

基本一階に村民が関係ある税務、手続き、保健関係部署集約されてますが、上の階に用事があっても担当者が一階の打ち合わせコーナーに降りてきます。

タイムカードなし。パソコンで勤怠管理してます。投票所に会議室を開放。開票は別な場所。

全員を集める会議やセレモニーは別な場所の公民館などで行います。

移転前の役場庁舎は確かに古い↓。


本当だったら校舎になるはずの中学校は別な場所に新築。


町内にはまだ空き校舎があるので老人施設や図書館にしたらどうかとの意見がある模様。
体育館は会議室や資料庫として改修し、今年から使う。
概ね快適そうな印象でした。

確かに新築すればオーダーメイドだし、耐用年数も長いというメリットがありますが、リノベーションもコストダウンや空き施設の有効活用と言うメリットがあります。

今回、2つの事例を見てみて、学校を役場庁舎に使って使えない事はない事がわかりました。

事業スキームによっては資金調達を分散させる方法はあるかもしれませんが、庁舎の他に公営住宅も建て替えなきゃ、図書館も充実したい、農産物加工所も欲しい、教員加配自己財源も必要となればお金はナンボでも必要。

イニシャルコストを抑える手法を押さえておくに越した事はありません。

当別小学校が空いたらどうする?

次回は空き校舎の一部を北海道医療大学や日体大のサテライトキャンパスにしたらどうか?という検討をしたいと思ってます。


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プロフィール

Shacho

  • Author:Shacho
  • プロフィール
    氏名:辻野 浩
    辻野建設工業(株)他関連会社4社 代表取締役
    生年月日:昭和36年10月29日
    連絡先:0133-23-2408(会社代表)
    住所(会社):北海道石狩郡当別町末広380番地
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