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社長のブログ

北海道当別町にある辻野グループの社長ブログです。

 
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産学連携やってみたい

大学生時代は農村計画を専攻してました。

それが田園住宅につながる自分の系譜ですが、その時の研究は他の町村の市街地構成の基礎的調査でした。

しかしながら大学はもっと企業活動や社会要請に沿った分析・判断を行なったら良いのに、と思ってました。

辻野建設工業株式会社で施工した北海道大学エンレイソウが使われ始めたと言うので行ってきました。


ここはまさに企業が学生や先生と具体的テーマを議論する場として使われます。


こんな場所で北海道の農村集落がどのように変化、発展、魅力化されるべきかを学生とともに考える事ができたら最高だろうなと思いました。

早速、会員登録しました。

これからはユーザーとして使えればうれしいですが、こちらの思いをどのようにして学生に伝えれば良いかわからない。

企業側のニーズが一覧できるプラットフォームがあり、それをみた学生からの反応をキャッチできる仕組みが欲しいところです。

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一杯のコーヒー

昨日はサナティックさんのチャレンジショップでコーヒーを一杯飲みました。


コーヒーを飲みながら店主(?)とカフェ経営について話し合う。

冬の営業は厳しいからネット販売などでしのぐとか、1人で運営するにはフードは難しいとか。

そのうち1人知り合いが入ってきて医療大学の話になる。
薬草園、アイソトープや動物実験などの特殊施設の事や草刈りや除雪、掃除などメンテナンスの話をしました。

さらにまちづくりの3人が入ってきてハロウィンイベントでしょうか、打ち合わせをやってました。

たかがコーヒー一杯。

でもそれが至福のひとときだったり、くつろぎや会話の楽しみをくれる時間だったりするんでしょう。

そういう場がある事が貴重です。


サナティックさんのチャレンジショップ

フォレストでコーヒー豆販売のサナティックさんがチャレンジショップしてます。


10月1日から2、5、6、7、10、12日の10:00~16:00。


このチャレンジショップは商工会の主催する空き店舗対策事業です。


フォレストはまだテナントが決まってません。
建物的には良い良いなぁと思いつつ、通年営業は冬があるだけに大変なのはわかります。


しかしやりようによってははやると思ってるので、早く決まってくれないものかと願ってます。

田園住宅と子供の成長

昨日は田園住宅へ。

2日間だけオープンしたカフェメギにてオーナーの息子さん、シュウイ君のコース料理を堪能しました。


彼は今、沖縄のホテルで修行してますが、もうすぐ奄美大島に渡り、新しくオープンする店でシェアを任されるそうです。

さて、昨日の料理は「地元当別町の野菜たちと沖縄から来た野菜たち 」と言うタイトルになってました。

さらに聞くと朝から晩まで1日を表現してるそう。

昆布と鶏のブイヨンジュレ、シークワーサーのクリーム、夜明けをイメージしてます。


昨日の料理の特徴は最後の一手間をお客さんの目の前でやる事、クリームをかけてくれました。


さつまいもの焼き立てスフレ、香ばしく仕上げた落花生、朝ごはんのイメージ。


自慢のトマトスープ、ミニゼッポリーニと共に フレッシュチーズのクリームソース、 バジルの香り。
このトマトスープが絶品でした。


クリームパスタ。
じゃがいもと玉ねぎのオーブン焼きをクリームソースに

じゃがいもの優しいとろみが素敵でした。


藁焼き鹿肉のステーキ、 香草パン粉とクルトン
焼き茄子のピュレ、トロピカルソース、 甘とう美人
最後の焦げ目は稲藁でつけました。


とてもカラフルで写真写りが良い。


窓からの景色も楽しみつつ、2時間があっという間でした。


シュウイ君に聞いてみました。

「シュウイ君にとって料理とはなんですか?」

「僕にとって料理は生きがいです。料理が好きで、これでいこうと思って今までやってきましたが、そのおかげでいろんなところを旅し、いろんな人と出会う事ができました。
料理は人と人の幸せをつなげる事ができるものです」

「最後に一緒に写真撮ってくれるかい」

「もちろん、僕のカメラでも撮っていいですか?」

「もちろん」


私はシュウイ君を子供の頃から知っています。

シュウイ君のように田園住宅で育った子供たちと語り、その成長を見守りたい。

昨日は最先端の料理を体験した。勉強になった。
成長した子供達から教わる事はありがたい。

この感覚を次なる田園住宅プロジェクトにどう活かそうか?

高校施設見学

先日、当別高校を訪問し、いくつか施設を見せてもらいました。
定員割れの続く当別高校の地域連携を図る中で生徒の成長を図り、地域の活性化にも繋げる策を模索してます。


その一つとして農産物加工を考えていて、まずは調理室を見せてもらいました。


思った以上に教室は広く、いろんな機材が揃ってるのに驚きました。


今、地元おおつか農場さんと組んでトマトジュースやポールトマトの加工を考えてるのですが、なんかできそうな気がしました。


また味噌づくりやとうきびやブロッコリーのペースト加工も検討中でこの辺も課題を洗い出したいところです。


家庭科室が別にあり、こちらも広い。


なるほどと思ったのは農産物加工は園芸デザイン、調理は家政科と別れていて、そこの連携が難しい。

どこの組織でもそういう事はある。

高校存続をかけて先生たちの連携が必要だが、地元企業が関わる事で連携が促進されると良い。

また他の高校が縮小して加工機械が余る事があるそう。
それをもらえばできる加工の種類が増える。

次に空いた教員住宅を見せてもらいました。


10部屋以上ある教員住宅は全部カラ。


北海道としては売却したいそう。
これを加工場にできないかと思ったのだが、改修に結構お金はかかる。

教頭住宅もカラ。


空き家、空き店舗も問題だが、空き公共施設も問題だなと思いました。


教員住宅を加工場として可能性ある場所として押さえておきつつ、寮とか別な実習施設にして企業と連携を図ることもできそう。

医療大学移転問題で思ったのは突然おこる災いもあるが、すでに始まってる災いに対処する事も大事。

それらに地域がどれだけ真剣に対応するかで未来が変わる。

現場を見る

ここのところ医療大学移転問題に頭を取られてます。

あれだけの施設が空っぽになる衝撃が大きすぎる。

昨日は4時半から開かれた大学側からの報告会に参加しました。

その中で鈴木理事長は跡地利用については町と相談しながら進める旨を表明しました。

また、生徒を残すという発言や企業誘致という言葉もありました。

しかしその規模や実現可能性に期待はできないと思います。

なのでほぼ建物の大半が使われなくなるという前提で物事を進める必要があるのではないかと考えます。

ならば今一度、現場を見ておこうと思い、報告会に先立ちJRに乗って当別駅から大学まで行ってみました。

当別駅2番ホームから。


北海道医療大学前駅で降りる。昼前の便はかなりの学生で混んでる。


そこから外に出ず階段を登り道路の上にかかる跨線橋を渡る。


このセイコーマートも使われなくなるなぁ。


駐車場。


1番高い中央講義棟の2階ラウンジ。この建物が1番新しい。


ここまでの間、結構、階段の上がり下がりがある。
バリアフリー的には厳しい。

改めて学校の広さを実感する。

時間のない中での現場視察。
まだ全体像が把握できない。

夜は町議の立くんとオンラインでこの問題で話し合う。

私の認識では建物の再活用案を生み出すには専門知識を要する人材が必要。
テナント募集やリーシング、建築基準法やランニングコストや収支を相対的に考える必要がある。

一方で町内の若者たちは自由な発想で建物活用の議論を盛り上げたいと考える。

その辺をまとめるならコミュニティデザインの手法をかませるのも一案。

これらを主導する会議体はどうなる?

持ち主である医療大学の意思が優先するが、町側の意見も取り入れてほしい。

昨日の学校側による報告会でも両者からなる協議会的な組織の必要性は共有されてたと思う。

最近、フットワークの軽い当別町商工会がキーになるかもしれない。

移転まであと5年。

大変な問題だ。


手紙

道新の朝の食卓を書き始めて9ヶ月。

2ヶ月弱のペースで掲載されてます。

道新の人に頼まれ書いてますが、それまで道新は取っていてもこのコーナーは読んだ事がありませんでした。

元新聞関係者のいとこの助言があり、書くテーマを当別に関するテーマに限定しようと思っています。

初回だけは自己紹介を兼ねて建築のことを書き、それからはつるし雛や札沼線の廃線活用、ホタル、耕作放棄地など、当別町の話題を書いてきました。

道新担当者から読者から手紙が来るかもしれないよ、と言われ、ホントかな?と思っていたのですが、ホタルの記事の時に石狩の方から道新に感想のお手紙が届き、お返事を出しました。

昨日、外から会社に戻ると1通の手紙が机の上に置いてありました。


まさかクレームの手紙じゃないかと一瞬頭をよぎったのですが、朝の食卓の読者からでした。
その方は昔、役場の助役をやってた方で、今は旭川に住んでるそうです。

前回の朝の食卓で青山を走っていた拓殖軌道の事にふれたのを、その方はそれに乗った事があったそうで、昔の仲間とその話題を懐かしんだそうです。

そして例の医療大学移転問題を知り、激励の手紙を書きたくなったようです。

手紙をもらうなんてくすぐったい気がしますが、書き言葉による心のこもった気持ちの伝達に何かズシッと感じるものがありました。

夜明け



昨日は午前中、秋田県から来たお客様を田園住宅にご案内。
住んでる人に会い、暮らしの様子を伺いました。

午後はアルバイト情報社さんの取材でまたまた田園住宅へ。
線路の上の小屋を見たりしました。

田園住宅は25年くらいかけて美しい街並みになったよなぁと思いながら、

経済的ではない豊かさとは何なのか?
田舎の魅力をどう自分のものにしていくか?
コミュニティとはどうあるべきか?

これからもその辺をゆっくり追求していきたいなと思ってました。

で、田園住宅の行き帰りに北海道医療大学の前を通ったのですが、北広島移転問題の関係で報道陣が押し寄せてました。

この問題は当別町にとって大きい。
医療大学には配慮を願いたい。

私たちは経済合理性に欠けてるかもしれないが、別な良さがある。

今、暗い話題と不安に包まれてる当別町。

それでも夜は明ける。

建設的で前向きな方向に活路を見出したいと思う。

日々もろもろ

普段やってる事はもろもろ。

先週は2Fの会でギャニオンさんに北海道メープルシロップの挑戦の話をしてもらい、お好み焼きを食べました。


ギャニオンさんは30才の時に人生は挑戦するものだと気づいたそうです。


そして辻野商店の倉庫では今、お米の色選をやってます。

カメムシの斑点など色のついた米をより分けてます。


そうすることにより等級があがり、農家さんの所得が増えます。


昨日は建設協会の安全パトロール。


推進工法という道路を掘削しないで管を埋める工法です。
深いところに管を埋める時に役立ちます。


監督署も来てもらって総評をもらいました。


何かかにか動いているといい事がある、、、とは思います。

新札幌アクティブリンク

昨日、一昨日と大学建築同期の集まりがありました。

昨日は同期の何人かが建築に関わった新札幌アクティブリンクを視察。



アクティブリンクは病院やホテル、商業施設、マンションをつなぐ楕円状の空中歩道。


みんな建築に関係する職業だけに構造や空調、開発手法などに専門的な質問が飛び交いました。


その後はエスコンフィールドも視察。

私たちの学生時代はタバコがOKだった製図室で昼夜問わず誰かかれかが図面を描いたり駄弁っていたり、泊まっていました。

今は現役で責任ある立場の人もいるし、引退してパン屋をやろうとしたり、専門学校に通ったり、あるいは親や親戚の介護問題に携わったり、孫の世話もあるけどまだ学生の子供の世話をしてる私みたいな人もいます。

振り返ればかなり濃密な同期会となり、還暦を過ぎた私たちの物事に取り組む姿勢を象徴する機会だったなぁと思います。




空き店舗探索ツアー2回目

昨日は今年2回目の空き店舗探索ツアーを行いました。


町内5か所の空き店舗を見てまわりました。


参加したのは11組。
映像制作をしたい人、飲食店をしたい人、小麦の加工品を作りたい農家さん、特にしたいことはないけど札幌から誰かを誘致したいと考えてる人などが集まりました。

お母さんと一緒に参加した中学2年生が中学校を卒業したら民泊をする事業を起こしたいと言う男の子には驚き、嬉しくなりました。

16才からビジネスの世界で身を立てようなんて、素敵だ!

若い時からビジネス経験を積めば、成功する確率は高い。
必要な学習を後から付け足してほしい。

空き店舗探索ツアー。
意外な発見がある中、結構な手応えがあるから続けていきたい。

薪の流通研究

昨日は千歳市森林組合へでかけて薪の流通を教えてもらいました。

木は重い。
薪の需要は多様。
なるべく安い方が良い。

と言う事で手間がかからない流通がとても大事。
と言う事は購入者にかなり協力してもらう事になる。

千歳市森林組合は約400haの広葉樹林を所有し、その間伐等を行なっている。
切った後の植林は針葉樹を植えている。

伐採したパルプ用の木を2.4mに切って年間600㎥を薪の原料として売っている。


お客さんの数は100件。
3月から4月にかけ原木を広い敷地に山にする。山ごとにお客さんの名前と㎥数を書いた看板を立てる。

お客さんは原木をチェーンソーで切って自分で車を用意し自宅に運ぶ。
原木のまま持っていく人もいる。

5月から6月にかけて敷地には最大20組のお客様がチェーンソーで丸太を切る様子が見られる。

時々お客さんの交流する様子が微笑ましい。


お客さんの原木の山を作るときは、小型のグラップルで原木をつかみダンプに積み込み、山ごとに降ろした後はグラップルできれいに積み直す。

つまり薪の流通には最低グラップルとダンプが必要と言うことだ。

体積は空積もカウントする。

割薪も売っている。
割薪を作る作業を障害者の方に依頼している。


割薪は配達もしている。
玉切りの販売はしていない。


千歳市森林組合は今までいろんなやり方を試したが、手間がかかって大変だった。

今のやり方は改善の余地はあるが、かなりシンプルにした結果だそう。

しかし私にとってはとても参考になる話だった。


地元の山で切った木を地元の薪として流通させる。
そういった循環型の地域を作れないものか?

昨日は北海道医療大学移転の話が町内を駆け巡り、衝撃が走った。
何をすべきか、当別町が問われている。

朝から失礼します。

世の中に文章を公開するのは責任がある。

頼まれたから仕方ないが、いざ掲載されるとなると、恥ずかしい。

今回も載せてから、しまった!「鉄道」でなくて「軌道」と書くべきだったと反省。



道新の朝の食卓コーナー。

話題は食べ物に関係なくても良いと言われ、地元当別の事をテーマにすることにしてます。

いくからでも当別町の印象が良くなれば良いな。

次のテーマはまだ未定。
おそらく2ヶ月後くらいでしょう。

なんにしようか?

線路上の小屋

この前は線路の草刈りをしてきました。

草刈りしてないところ。


草刈りしたところ。


そして小屋の前の坂もやりました。


どこでもドアのまわり。




この敷地はどんな風にしたら良いものか?

デザインセンスとエコな表現、ライフスタイル提案、新しい経済が合わさったような発信ができたら良いのですが。

市民主義の役割

岩井克人さんの対談「資本主義から市民主義」と言う本を読みました。


私の読書スタイルは読書により何かを得て、現実に役立てようとするものですが、すぐさま役立たない内容もあります。
この本はそんなパターンでして、時には教養あるいは全体感を得る事も大事だと思いました。

世界は西洋の哲学、社会学、経済学の基本的系譜をもとに語られる事があるので、本当だったら教科書的内容を一度きっちり理解した方が良いのだろうとは思います。

ソクラテスから始まり、プラトン、アリストテレス、アダムスミスやマルクス、フロイトなど著名な方が学問をどう繋いで行ったか?
そこから現代の資本主義の矛盾や改善点を考えてみる、この本はそう言った流れになってます。

岩井克人さんは言語、貨幣、法は人と人とのコミュニケーションや経済活動、行動を媒介する手段でありながら、人間と独立した関係にあり、それらは暴走する事もあるから、別な力、例えば倫理を働かせてコントロールする事が大事だと言ってます。多分。

そしてNPOとか市民活動に国家活動や資本主義を修正する力があるとします。

会社経営者としての私は倫理感を持って判断をすべきだし、ある時は町民の立場で考え活動し、そこから経済活動にシフトする事もある。

そんな風に自分の立場を捉えてみました。

人口減少社会への準備

生き甲斐読書が終わり次の読書へ移りました。

人口減少社会の設計。


日本、そして当別町の人口が減るのは確実。

その上でどう言う社会、会社経営を目指すのかを考えるのが現実的。

でもなかなか人口減少後の姿が想像できない。

変化が遅いから。

しかし気がついたら後戻りできないところまで来てしまったと言う事もあり得る。

下手くそな予想でも良いから人口減少後の事を考えた方が良い。

もしかして下手くそな予想をたくさんやったら予想が上手になり、当たる確率が高まるかもしれない。

そのためにはいろんな識者の意見を聞いて、自分にフィットする部分を選んで、自分なりに未来像を組み立てていくのが良い。

今回の著者の意見の中から選んだヒントとそれについての自分の思いつきメモ。

⚪︎売り上げ至上主義からの脱却。つまり、利益率向上への取り組み。
→利益向上への意識改革と個人の生産性を高める取り組み。

⚪︎過剰な設備投資を止め、適正規模の設備投資を行う。
→なるほど。その他に有休資産(土地、建物etc)や後継者のいない会社の活用も良いと思う。

⚪︎これからは、いかに自分自身のレベルを高めるかと言う質的競争に移っていく。
→勉強しなくちゃ。

⚪︎需要動向を正確に把握し、それに合わせた技術をどれだけ開発できるかが企業経営のカギとなる。それは自分自身との戦いである。
→AIにも手伝ってもらおっと。

⚪︎消費を上げる。
→アートや教育、研究だったら温暖化に関係ない消費だから良いか。

⚪︎農業を核とする農機具、農業装置の製造業、培土・肥料・農薬等の化学産業、食品加工業などの関連産業を有機的に組み合わせた重層構造の産業群を地方に形成する。
→なるほど。有機肥料の生産を農村付近で行ったり、イセキやクボタなど大手が北海道工場を拡充する、食品加工業を生産地に近い場所に移動させるなどはやれたら良いかも。

⚪︎成熟した地方社会の様子。
①歩行者天国
②車椅子とシニアカー
③図書館とタウンホールと大学
④乳幼児
⑤要介護高齢者
⑥書店、ブティック、フリーストア
→落ち着きと賑わいが共存するまちなかって事か?

と言う事でこの中からまず取り組めそうな事は「利益率向上」かな?
できたら嬉しいし。

「生き甲斐」と「面白さ」

家づくりや暮らしのあり方を和の精神から考えてみようとし、和の精神には「生き甲斐」が関係あるのではないかと「生き甲斐」の本を2冊読み、そういえば「面白さ」というのも「生き甲斐」に関係あるのではと思い、面白さに関係ある本を読んでみた。

つまり「面白い」と思える状態は「生きてて良かった」と思う「生き甲斐」につながるのではないかとの仮説。


読書というのは著者の背景を合わせて読むのが醍醐味でもある。
この本の著者の森博嗣さんは大学助教授を定年前に辞め小説家になった経歴の持ち主。
こういうマルチな方の感性が参考になる。


森さんは本の中でこう言います。
・・・・・
面白さを見つけるには、問題を見つけること、解決に工夫をすることの2つの段階がある。

日常の中でちょっとしたひっかかりをまず見つける。
これはどうしてなのか、何か変だなと言う問題である。
そしてそれを笑えるものに加工したり、新たな観点から解決策を提示したりと言う工夫をすることで面白いと大勢が感じるものが出来上がる。
・・・・・

さらに

・・・・・
面白さを作るには、小さな新しさを見つけて、それを育てることである。
・・・・・

と言います。

さてここまで考えてきて想起されるのは徒然草と枕草子。

・・・・・
つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ(徒然草)。
・・・・・

・・・・・
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず(枕草子)。
・・・・・

現代においても暮らしは小さな発見、気づき、それらの共有や加工に満ちている。

開けた窓から聞こえるうるさい鳥たちの声、暑い寒いと家族での会話、雨音や朝日の陽射しが家に入り込む、季節で変わる虫の声(ちなみに今はコオロギの季節)。

これらをインスタにあげたり、ブログやnoteに書く人もいる。
その辺の感性は日本人の中で平安時代から引き継がれている。

とっ散らかった考えですが、ひとまず家づくりと言う原点に戻ると、窓の位置や大きさ、素材の表情、空間のサイズ、視線、動線、居場所などが住み人の暮らしと呼応して、面白さ、ひいては「生き甲斐」が生まれる環境となる事が望ましい。と思う。

薪の流通、検討

昨日は辻野建設工業株式会社作業資材センターにて薪割り体験会と称して薪の流通実証実験を行いました。
当別町森林組合の協力です。


内容はチェンソー実演、薪割り体験は斧と手動式薪割り機体験、そしてロケットストーブでソーセージを焼き、釜戸でジャガイモを煮ました。


合計13組の方が参加し、森林組合からは3人が手伝ってくれました。

薪の流通には原木入手、土場の確保、山から土場までの運搬、誰が原木を玉切るのか割るのか、薪をどうやってユーザーまで届けるのか、と言うような課題がたくさんあります。

私的には町民還元価格を設定する代わりになるべくユーザー自身が割薪や運搬をするような仕組みができないものかと思案しています。

最終的には経済的に成り立つ仕組みでなければいけない。
人手をなるべくかけない仕組みにしたい。
ユーザーは町民限定にし、町のブランド化や移住促進に使いたい。

仲間である千歳市森林組合ではどうやってるのか、見に行こうと思ってます。

伊礼さんと打ち合わせ

先日、辻野建設工業株式会社が来年手がける建売住宅の設計打ち合わせを伊礼智さんと行いました。


伊礼智さんは住宅設計において大変著名な建築家で、奇抜でなく丁寧で品のある設計をされる方です。

敷地は当別駅北口から徒歩2分くらいの場所。
伊礼さんには敷地と辻野建設工業株式会社で建てたお客様のお宅2件を見てもらいました。

2日目は会社で打ち合わせ。


このプロジェクトはiworksと言い、伊礼さんが設計したプランを全国50社くらいで建てる運動で、小さな家で豊かに暮らす事を推進しています。

今回、iworksが北海道初上陸と言う事で断熱や換気の仕様や材料選び、雪対策などを打ち合わせしました。

換気については当社が推進するパッシブシステム換気を採用する事になり嬉しい限り。

また冷房についてもエアコンの空気をパッシブ的に室内に回す事に挑戦します。

着工は来年になりそうですが、今からいろんな取り組みを考え準備していきます。

IKIGAI

生き甲斐を考えるための読書、茂木健一郎著、IKIGAI。


生き甲斐の5本柱。

柱1 小さく始めること
柱2 自分からの解放→無我と謙虚さ
柱3 調和と持続可能性→和の精神
柱4 小さな喜び
柱5 今ここにいること

私にはまず、脳科学者でもともとは物理を研究していた茂木健一郎が生き甲斐について本を書いたというのが斬新だった。

またこの本は2017年に英語版で出されたものの翻訳版で海外では結構売れたらしい、と言うことも斬新。

内容については和の精神に関連する事が多く、私が今回、生き甲斐について調べようと思った、北海道らしい家づくりとは何か?と言うテーマとどこかで通じている可能性を感じた。

北海道は四季がはっきり分かれていて、その季節の変化を感受性を豊かにし味わう事により、窓からの景色や空気の質感、その他五感で感じる変化を楽しむ事ができる。

北海道の広さやスケールの大きさを日本画的な美意識でとらえる。
広い敷地と小さな家の関係性を和的な感性で解釈するとデッキや庇、窓のあり方が見えてくる。

家にいる事が多い冬の過ごし方。
読書や音楽、家族との会話など内面にフォーカスする時期としての冬である一方で雪かきで外に出ることも結構多い。

その雪かきもきれいに雪かきした時の清々しさを小さな生き甲斐と思えば、得した気になる。

IKIGAIの読書に触発されもう少し1人ブレストをやってみようか。


プロフィール

Shacho

  • Author:Shacho
  • プロフィール
    氏名:辻野 浩
    辻野建設工業(株)他関連会社4社 代表取締役
    生年月日:昭和36年10月29日
    連絡先:0133-23-2408(会社代表)
    住所(会社):北海道石狩郡当別町末広380番地
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